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犬のシャンプーのやり方・頻度ガイド

適切な温度・おすすめ商品から皮膚ケアまで徹底解説

約9分
シャンプー中のトイプードル

この記事の監修者

葛野 莉奈

葛野 莉奈

かどのペットクリニック 院長

かどのペットクリニック

麻布大学獣医学部獣医学科 卒

獣医師免許ながたの皮膚科塾修了

日常生活の中で、知っておくと安心できることや気を付けておくべきことなどを発信できたらと思っています。 この記事が、「知らなかった!」ということを解決するお役に立てたらうれしいです。 人間と全く異なる生き物であるため、お互いのことをよく知り合って、適切な信頼関係を築けると、一緒に過ごす時間がより充実したものになると思います。 ぜひペットさんたちとの時間を、より楽しいものにしていただけたらと思います!

この記事でわかること

  • 犬のシャンプーの適切な頻度と温度
  • 正しいシャンプーのやり方と手順
  • 犬種別・年齢別の注意点とケア方法

この記事は 約8分 で読めます。

愛犬を家に迎えて3ヶ月。

最近、体臭が気になり始めていませんか。

初めて犬を飼う飼い主さんにとって、シャンプーは悩みの種です。

どのくらいの頻度で洗えばいいのか、どうやって洗うのが正しいのか、不安になりますよね。

この記事では、犬のシャンプーの基本から応用まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

正しい知識を身につけて、愛犬との快適な生活を送りましょう。

犬のシャンプーの基本知識

なぜ犬にシャンプーが必要なのか

犬は人間と違い、全身がほとんど汗をかきません。

しかし、皮脂や汚れは日常的に蓄積します。

定期的なシャンプーは被毛や皮膚を清潔に保ち、皮膚トラブルを予防するために重要です。

汚れや古い皮脂を洗い流すことで、体臭を抑える効果もあります。

ポイント

犬の皮膚は、とてもデリケートです。適切なケアが健康維持のカギになります。

シャンプーの適切な頻度

犬のシャンプーの頻度は、皮膚にトラブルがない健康な犬の場合、月に1〜2回が基本です。

ただし、皮膚の性質などによって個体差があるため、犬種や年齢、季節によって調整が必要です。

洗いすぎは禁物です。

シャンプーのしすぎは、肌に必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥やフケの原因になります[1]

月1〜2回
推奨されるシャンプー頻度
36〜38℃
適切なお湯の温度

人用シャンプーは使えない理由

犬には必ず犬用シャンプーを使いましょう。

その理由は、皮膚のpH値の違いにあります。

人間の皮膚が通常$pH$4.5~5.5の弱酸性であるのに対し、犬の皮膚はより中性から弱アルカリ性に近いとされ、獣医療関連の情報では、$pH$6.2~7.8、$pH$6.5~7.5、または$pH$7.2~9.0 といった範囲が報告されています。

人用シャンプーでは犬の皮膚の性質と合わず、皮膚トラブルの原因になる可能性があります。

正しいシャンプーのやり方

準備するもの

シャンプーを始める前に、以下のものを用意しましょう。

犬用シャンプー
ブラシ
バスタオル(2〜3枚)
ドライヤー
洗面器やバケツ

シャンプーの手順

正しい手順で洗えば、愛犬への負担を最小限にできます。

1

ブラッシング

毛のもつれを取り除き、汚れを落とします。シャンプー前のブラッシングは洗い残しを防ぐ重要なステップです。

2

予洗い

お尻から始めて、徐々に頭の方へ向かって全身をぬるま湯で濡らします。シャワーヘッドは皮膚に密着させるように使うと効果的です。

3

シャンプー

シャンプーは、ごく少量の原液をたっぷりのぬるま湯で薄めて、しっかり泡立ててから使います。作った泡をなでるようにかけ流して、汚れを落としていきましょう。爪を立てず、指の腹でそっとマッサージするように洗いますが、特に汚れがたまりやすいしわの部分などを中心に、やさしく洗ってあげると安心です。

4

すすぎ

顔から背中、しっぽの順ですすぎます。お腹や脇、肉球の裏も忘れずに。シャンプー剤が残ると皮膚炎の原因になります。

5

乾燥

タオルで水分をしっかり取り、ドライヤーで完全に乾かします。ドライヤーの至近距離での乾燥や温度などによっては皮膚にダメージを与えるため注意が必要です。被毛の状態によってはブロワーと呼ばれる風の勢いで水分を除去するツールを使っても良いでしょう。生乾きは雑菌繁殖の原因になるので要注意です。

お湯の温度に注意

シャンプーのお湯の温度は36〜38℃が適切です[1]

熱すぎると犬が嫌がり、冷たすぎても体に負担がかかります。

人肌より少しぬるめと感じる程度が目安です。

注意点

シャンプー後は必ずしっかり乾かしてください。半乾きのまま放置すると、皮膚炎の原因になります。

犬種・年齢別のシャンプー方法

子犬のシャンプー

子犬のシャンプーは、初年度ワクチンの接種状況と体調を踏まえ、獣医師に相談のうえ開始しましょう。

全身シャンプーが難しい時期は、部分洗いや温かいお湯での拭き取りに加えて、ドライシャンプーやふき取りタイプのシャンプーを使ってケアすることもあります。

子犬は皮膚がデリケートなため、月に1回程度の頻度が適切です。

シャンプーは短めに終わらせ、体力を奪わないよう配慮しましょう。

成犬のシャンプー

個体差はあるものの、成犬は月に1〜2回のシャンプーが基本です。

ただし、犬種によって調整が必要です。

短毛種(チワワ、ミニチュアダックスフンドなど)
  • シャンプー頻度:月1回程度
  • ラバーブラシなどでのブラッシング(マッサージ効果)

老犬のシャンプー

7歳以上の老犬は、体力が衰えてくるため配慮が必要です。

シャンプーを行う際の気温や体調の配慮、頻度の見直しなどを行い、短時間で済ませましょう。

体調が優れない場合は、濡れタオルで拭くだけでも十分です。

季節による調整

季節によってもシャンプー頻度を調整しましょう。

夏場は汗や汚れが増えやすいため、やや頻度を増やしても構いません。

冬場は乾燥しやすいため、長めの間隔にして保湿ケアを重視します。

豆知識

外遊びが多い犬は汚れやすいですが、シャンプー回数を増やしすぎないよう注意。部分洗いや濡れタオルでの拭き取りを活用しましょう。

シャンプーの選び方とおすすめタイプ

基本的な選び方

愛犬に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。

以下のポイントを参考にしてください。

健康な皮膚には一般的な犬用シャンプーを。皮膚トラブルがある場合は、獣医師に相談して薬用シャンプーを選びましょう。

乾燥肌の犬には、保湿成分が配合されたシャンプーがおすすめです。セラミドやヒアルロン酸入りが効果的です。

犬の嗅覚は人間の数千倍。無香料または微香性のシャンプーを選び、犬の負担を減らしましょう。

皮膚トラブル別のシャンプー選び

皮膚に問題がある場合は、症状に合わせて選びます。

脂漏体質の犬種(パグ、フレンチブルドッグなど)や、皮膚コンディションが不安定になりやすい体質の犬は、週1回程度のシャンプーが必要な場合もあります。

獣医師に相談して、適切なシャンプーと頻度を決めましょう。

セラミド含有シャンプーは、皮膚が乾燥しやすいことや炎症を起こしやすい皮膚の性質の犬が、皮膚コンディションをより良い状態に維持するために有意義となる可能性があるとされています。

トリミングサロンの利用

自宅でのシャンプーが難しい場合は、プロに任せるのも一つの方法です。

よくある質問

シャンプーを嫌がる犬はどうすればいいですか?

まずは水に慣れさせることから始めましょう。足先だけを濡らす、おやつで褒めるなど、少しずつ慣らしていきます。お湯の温度が適切か、シャワーの音が怖くないかも確認してください。どうしても難しい場合は、トリミングサロンの利用も検討しましょう。

シャンプーの後に体臭が強くなるのはなぜですか?

乾燥が不十分な可能性があります。生乾きの状態は雑菌が繁殖しやすく、かえって臭いの原因になります。タオルドライ後、ドライヤーで完全に乾かすことが重要です。それでも臭いが気になる場合は、皮膚トラブルの可能性もあるため獣医師に相談しましょう。

冬場もシャンプーは必要ですか?

冬場もシャンプーは必要ですが、頻度を少なめに調整して構いません。乾燥しやすい季節なので、保湿成分入りのシャンプーを選び、短時間で済ませるよう心がけましょう。体温が下がらないよう、暖かい部屋で行い、しっかり乾かすことが大切です。

まとめ

犬のシャンプーは月1〜2回の頻度が基本で、36〜38℃のぬるま湯で行います。犬の皮膚は人間の1/3の厚さしかないため、必ず犬用シャンプーを使用し、洗いすぎには注意しましょう。正しい手順で洗い、しっかり乾かすことが皮膚トラブル予防のカギです。子犬はワクチン完了後から、老犬は体力を考慮して頻度を調整してください。愛犬の健康を守るため、適切なケアを心がけましょう。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や治療方針は個体差が大きいため、必ず獣医師等の専門家にご相談ください。

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