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犬にりんごを与えていい?栄養・適量・種の危険性を解説

体重別の適量と種のアミグダリンに関する注意点

約7分
りんごを見つめる犬

結論:食べても大丈夫

りんごの果肉は犬に安全な食材です。食物繊維やカリウムが豊富で、100gあたり53kcalと低カロリー。おやつとして日常的に活用できます。種・芯・茎にはアミグダリンが含まれるため、必ず取り除いてから与えましょう。

愛犬がりんごを欲しそうに見つめている――。果肉は犬に安全で、おやつとして活用できる食材です。栄養価が高く低カロリーなので、日々のごほうびにも向いています。

ただし種や芯は必ず取り除くこと。体重別の適量と安全な与え方をまとめました。

犬はりんごを食べても大丈夫?

りんごの果肉は犬に与えて安全です。ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)はりんごを有毒な植物として分類していますが、有毒成分は種・茎・葉に含まれるシアン化合物であり、果肉そのものは問題ありません。

種・芯・茎・葉にはアミグダリンという有害な成分が含まれています。噛み砕くと体内で青酸(シアン化水素)に変わり、中毒を引き起こすおそれがあります。

ただし、中毒を起こすには大量の種を噛み砕いて摂取する必要があります。りんごの種1粒に含まれるアミグダリンはごくわずかで、体重10kgの犬が中毒を起こすには数百粒以上を噛み砕く計算。りんご1〜2個分の種を誤って飲み込んだ程度では問題になりません。

それでも、リスクをゼロにするために種と芯は取り除いてから与えましょう。

りんごの栄養と犬への効果

りんごは約84%が水分で低カロリー。皮なし生りんご100gあたりの主な栄養素を、日本食品標準成分表(八訂)のデータでまとめました。

栄養素 100gあたり 犬への期待効果
食物繊維 1.4g 腸内環境の改善、便通の安定
カリウム 120mg 筋肉・神経機能の維持
ビタミンC 4mg 抗酸化作用、免疫サポート
エネルギー 53kcal 低カロリーでおやつ向き

りんごに含まれる水溶性食物繊維のペクチンは、腸内で善玉菌のエサとなり消化を助けます。便秘気味の犬や、お腹の調子が不安定な犬には少量ずつ試してみるとよいでしょう。

水分量が多いため、暑い時期に水をあまり飲まない犬への水分補給にもなります。冷蔵庫で冷やしたりんごは、夏場のひんやりおやつにぴったりです。

りんごのポリフェノール

りんごにはプロシアニジンやカテキンなどのポリフェノールが含まれています。抗酸化作用が期待でき、犬の細胞の酸化ストレスを軽減する可能性があるとされています。

与える量と注意点

おやつは1日の総カロリーの10%以内が目安。りんごは100gあたり53kcalなので、体重ごとの目安量をまとめました。

体重 1回の目安量 該当犬種の例
〜5kg 20〜30g(薄切り2〜3枚) チワワ、ヨークシャーテリア
5〜10kg 30〜50g(薄切り3〜5枚) パグ、ミニチュアシュナウザー
10〜20kg 50〜80g(約1/4個) 柴犬、コーギー
20〜30kg 80〜100g(約1/3個) ダルメシアン、シベリアンハスキー
種・芯・茎を必ず取り除く
一口サイズに薄くスライスする
初めて与えるときはごく少量(5g程度)から
食べた後30分ほど様子を観察する

皮はむかずに与えてOKです。皮にはポリフェノールや食物繊維が多く含まれているため、丸ごと活用するのがおすすめ。農薬が気になる場合は流水でしっかり洗うか、皮をむいてください。

小型犬は食べ物を丸飲みする傾向があるため、薄くスライスするか小さく角切りにして喉詰まりを防ぎましょう。すりおろして与えるのも安全な方法です。

りんごジュースや加工品は避けて

人間用のりんごジュースやジャムには砂糖が大量に含まれています。犬には必ず生のりんご果肉を与えてください。ドライアップルも糖分が凝縮されているため不向きです。

こんな場合は注意

りんごは安全な食材ですが、以下のケースでは慎重に判断してください。

アレルギー反応
まれにりんごにアレルギーを示す犬がいます。初めて与えた後に口周りの腫れ、皮膚のかゆみ、嘔吐、下痢が見られたら、与えるのを中止して獣医師に相談してください。人間ではシラカバ花粉アレルギーとりんごの間で似たアレルギー反応(交差反応)が知られており、犬でも同様の可能性が指摘されています。

腎臓病の犬
りんごにはカリウムが100gあたり120mg含まれています。腎臓病でカリウム制限がある犬には、獣医師に確認してから与えてください。

糖尿病の犬
果糖を含むため、糖尿病の犬には血糖値への影響を考慮する必要があります。かかりつけの獣医師に適量を確認しましょう。

子犬(生後6か月未満)
消化器官が未発達な子犬には、すりおろして少量ずつ与えるのが安心。下痢や軟便が続く場合は控えてください。

高齢犬
歯が弱くなった高齢犬には、すりおろすか細かく刻んだものがおすすめ。硬いまま与えると歯を傷めることがあります。

りんごを食べた後に嘔吐や下痢が続く場合は、「犬の胃腸炎とは?症状・原因・治療法【獣医師監修】」も参考にしてください。

よくある質問

りんごの皮は犬に与えても大丈夫?

皮ごと与えて問題ありません。皮にはポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれています。農薬が気になる場合は流水でよく洗うか、皮をむいて与えましょう。

犬にりんごを毎日与えても大丈夫?

適量を守れば毎日与えて問題ありません。ただし、おやつ全体で1日の総カロリーの10%以内に収めることが大切です。バナナなど他の果物もバランスよく取り入れましょう。

犬がりんごの種を食べてしまったら?

数粒であれば慌てる必要はありません。種のアミグダリンが中毒を起こすには、体重あたり大量の種を噛み砕いて食べる必要があります。ただし芯ごと丸飲みした場合は消化管を傷つけるおそれがあるため、嘔吐や食欲不振が見られたら動物病院を受診してください。

まとめ

りんごの果肉は犬に安全で、食物繊維やカリウムが摂れる低カロリーなおやつです。種・芯は必ず取り除き、体重に合った適量を守りましょう。初めてのときは少量から始め、異変があれば獣医師に相談してください。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。食材への反応には個体差があるため、初めて与える際は少量から始め、異変があればすぐに獣医師にご相談ください。

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