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シーズーの飼い方完全ガイド|性格・病気・費用を初心者向けに解説

穏やかな性格と被毛ケアのポイントを解説

約13分
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シーズーを飼う前に知っておきたいこと

シーズーは穏やかで人懐こく、初心者にも飼いやすい犬種です。ただし長く美しい被毛は毎日のブラッシングと月1回のトリミングが必須。短頭種のため目のトラブルや暑さに弱い面もあり、被毛ケアと健康管理への理解が欠かせません。

シーズー 基本データ

体高27cm以下
体重4.5〜8kg
寿命10〜18年
価格帯20〜35万円
原産国: 中国(チベットにルーツ)グループ: 愛玩犬
運動量★★☆☆☆
抜け毛★★☆☆☆
しつけやすさ★★★☆☆
初心者向き★★★★☆

丸い大きな瞳と、顔を覆うように広がる長い被毛。まるで小さなライオンのようなシーズーは、中国の宮廷で「獅子狗(シー・ズー・ゴウ)」と呼ばれ、貴族たちに愛されてきた歴史ある犬種です。

運動量は少なめで、マンションでも飼いやすい。人懐こくおおらかな性格から、子どもや高齢者のいる家庭にもよく馴染みます。

シーズーの基本情報

歴史と由来

シーズーのルーツはチベットの寺院で飼われていたラサ・アプソに遡ります。7世紀頃、チベットから中国の宮廷に献上され、ペキニーズとの交配を経て現在の姿に近づいたと考えられています。明朝・清朝を通じ、皇帝や貴族の膝の上で数百年を過ごしてきた、生粋の愛玩犬です。

名前の由来は中国語の「獅子(シーツー)」。仏教におけるライオン(獅子)の化身として大切にされ、宮廷の外に持ち出すことは禁じられていた時代もありました。

ヨーロッパに渡ったのは20世紀に入ってから。1930年代にイギリスに持ち込まれ、1934年にはシーズークラブが設立されました。1940年にイギリスの犬種登録団体であるThe Kennel Club(ザ・ケネルクラブ)で正式に独立犬種として認定されています。日本でも長く人気があり、国内の犬籍登録団体であるJKC(ジャパンケネルクラブ)では第9グループ(愛玩犬)に分類されています。

外見的特徴

体高27cm以下、体重4.5〜8kgの小型犬。体長がやや体高を上回る、ずんぐりとした体格が特徴です。短いマズルと大きく丸い目はこの犬種の象徴で、いわゆる「短頭種(たんとうしゅ)」に分類されます。

被毛はダブルコートの長毛。顔の毛が放射状に広がる様子が菊の花に見えることから、英語圏では「クリサンセマム・ドッグ」とも呼ばれます。毛色はゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイト、レッド&ホワイトなどJKCの犬種標準ではあらゆる色が認められています。額に白いブレーズ(縦線模様)があり、尾の先端が白い個体は特に好まれる傾向があります。

意外なのは抜け毛の少なさ。ダブルコートの犬種は一般的に換毛期の抜け毛が多いものですが、シーズーは毛が抜け落ちにくく、人間の髪に近い性質を持っています。その分、毛が伸び続けるためトリミングが欠かせません。

「ティーカップシーズー」に要注意

極端に小さいサイズを謳う「ティーカップシーズー」は公認の犬種区分ではありません。未熟児や栄養不足で小さいだけのケースもあり、健康リスクが高い可能性があります。JKCの犬種標準の範囲内(4.5〜8kg)の個体を選びましょう。

シーズーの性格・特徴

おおらかで愛情深い。これがシーズーの最大の魅力です。攻撃性が低く、JKCの犬種標準でも「友好的で自立心がある」と記されています。

飼い主のそばでくつろぐのが何より好きで、ソファに座れば膝の上に乗り、部屋を移動すればトコトコついてくる。でも依存心が強いわけではなく、一人遊びもそれなりにこなす自立心を持ち合わせています。この「甘えたいけれど自分の時間も大事」というバランス感覚が、シーズーらしさといえるでしょう。

子どもや他の犬・猫ともうまく付き合える柔軟さがあり、多頭飼いにも比較的向いています。高齢者との暮らしにも好相性。穏やかなテンポで日常を共有できる犬種です。

しつけには少し根気が必要です。もともと宮廷で「人の指示に従う」よりも「人のそばにいること」自体が役割だった犬種。コマンドへの反応はゴールデンレトリバーのように素早くはありませんが、焦らずほめて伸ばすスタイルであれば十分に覚えてくれます。

無駄吠えは比較的少なめ。来客時にひと吠えする程度の子が多く、マンション暮らしでも近隣トラブルになりにくい犬種です。

こんな人には向かない
  • 被毛のお手入れに時間をかけたくない
  • アウトドアで長時間走り回れる犬を求めている
  • コマンドへの反応が速い犬種がいい

シーズーの飼い方のポイント

運動量の目安

散歩は1日20〜30分で十分。朝夕2回に分けて10〜15分ずつ歩くのが理想的です。短頭種で暑さに弱いため、夏場は早朝や日没後の涼しい時間帯を選びましょう。気温28℃を超える日の日中の散歩は、熱中症のリスクが高まります。

激しい運動やドッグランでの長時間の走り込みは必要ありません。室内でのおもちゃ遊びを取り入れれば、運動量としては十分です。

被毛のお手入れ

シーズーの飼育で最も手がかかるのが被毛ケア。長く絹のような被毛は放っておくとすぐに毛玉になります。

1

毎日のブラッシング(5〜10分)

スリッカーブラシとコームを使い、根元から丁寧にとかします。耳の後ろ、脇の下、内股は毛玉になりやすい要注意ポイント。毎日5分でも続けることが、毛玉予防の最善策です。

2

月1回のトリミング

伸び続ける被毛はプロのトリマーにカットしてもらいましょう。サマーカット(全身短め)やテディベアカットが人気。費用は1回5,000〜8,000円が目安です。

3

目の周りのケア

涙やけが起きやすい犬種です。毎朝、湿らせたガーゼで目の周りを優しく拭き取りましょう。頭の毛が目に入らないよう、トップノット(頭頂部の毛を結ぶ)にするのも効果的。

4

2〜3週間に1回のシャンプー

皮膚トラブル予防のため、月2回程度はシャンプーを。洗ったあとはドライヤーで根元までしっかり乾かしましょう。生乾きは皮膚炎の原因になります。

詳しいブラッシング方法は「犬のブラッシングのやり方・頻度ガイド」をご覧ください。

住環境

小型で運動量が少ないため、マンションでも十分に飼える犬種です。無駄吠えが少ないのも集合住宅向きのポイント。

ただし暑さには非常に弱い。短い鼻のせいで呼吸による体温調節が苦手なため、夏場のエアコンは必須です。室温25℃前後、湿度50%以下を目安に管理しましょう。冬場も乾燥しすぎると皮膚トラブルにつながるので、加湿器を併用すると安心です。

フローリングは足が滑りやすく、膝への負担が大きくなります。生活スペースには滑り止めマットやカーペットを敷いてあげましょう。ソファやベッドからの飛び降りも関節を痛める原因になるため、ステップを設置してあげると安心です。

食事の注意点

肥満になりやすい犬種なので、体重管理は大切です。目安量を守り、おやつは1日の摂取カロリーの10%以内に抑えましょう。短いマズルのため、食器は浅めの平皿や斜めに傾いたタイプが食べやすくなります。

シーズーがなりやすい病気

シーズーの寿命の目安は10〜18年。イギリスの大規模な犬の健康調査によると、シーズーの平均寿命は12.7年で、全犬種平均の11.2年を上回っています。短頭種の中では比較的長寿な犬種です。

ただし、短い鼻と大きな目ゆえのトラブルには注意が必要。定期的な健康診断を受けることで、多くの疾患は早期に発見できます。

疾患名主な症状好発年齢予防・早期発見
歯周病口臭、歯茎の腫れ・出血、歯のぐらつき3歳以降毎日の歯磨き、年1回の歯科検診
短頭種眼症候群涙やけ、目やに過多、角膜の傷・白濁全年齢毎日の目周りケア、異変時は早めに受診
外耳炎耳を掻く、頭を振る、耳の臭い・赤み全年齢週1回の耳チェック、定期的な耳毛抜き
皮膚炎(アトピー・脂漏症)かゆみ、フケ、皮膚の赤み・脱毛1〜3歳定期的なシャンプー、被毛の清潔維持
尿路結石血尿、頻尿、排尿時に鳴く中高齢十分な水分摂取、定期的な尿検査

特に注意したい疾患:短頭種眼症候群

シーズーは目が大きく突出しているため、まぶたが完全に閉じにくく角膜が乾燥しやすい構造をしています。イギリスの動物福祉研究では、シーズーのほぼ全頭がこの症候群を何らかの程度で持っているとされています。目を気にしてこすったり、涙が異常に多かったりする場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。

この調査では、シーズーで最も多い疾患は歯周病で、年間罹患率は9.5%でした。小型犬は歯が密集しているため歯石がたまりやすく、放置すると心臓や腎臓にも影響を及ぼすことがあります。最も効果的な予防法は、毎日の歯磨き。詳しくは「犬の歯周病とは?症状・治療費を獣医師が解説」をご覧ください。

また、シーズーはシュウ酸カルシウム結石(おしっこに含まれるミネラルが固まってできる石)ができやすい犬種です。水を十分に飲ませ、定期的な尿検査を受けることが予防につながります。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や治療方針は個体差が大きいため、必ず獣医師にご相談ください。

シーズーの価格相場と入手方法

20〜35万円ペットタイプの相場
約7〜10万円初期費用の目安(犬代除く)
約25〜35万円/年年間維持費の目安

購入先の選び方

シーズーの迎え方は大きく3つ。ブリーダーから直接購入する方法、ペットショップで購入する方法、保護団体から譲り受ける方法です。

ブリーダーからの購入相場は18〜25万円程度。ペットショップでは20〜30万円が目安です。毛色、性別、月齢、血統によって価格は大きく変動し、メスはオスより高めに設定されるのが一般的。人気のゴールド&ホワイトや、顔立ちの整った個体はさらに高くなることもあります。

ブリーダーを選ぶ際のチェックポイント。親犬の健康状態を見せてもらえるか、飼育環境は清潔か、質問に丁寧に答えてくれるか。極端に安い価格には、健康面のリスクが隠れていることも。価格だけで選ばず、親犬の健康や飼育環境を必ず確認しましょう。

初期費用の内訳

犬の購入費用とは別に、以下の初期費用がかかります。ケージやサークルに1〜2万円、トイレ用品に5,000〜8,000円、食器・給水器に3,000〜5,000円、首輪・リードに3,000〜5,000円。初回ワクチン接種と健康診断で2〜3万円、マイクロチップ装着に5,000〜8,000円。合計で約7〜10万円が目安です。

年間費用の内訳

フード代が年間6〜8万円、トリミングが月1回で年間6〜10万円、ペット保険が年間3〜5万円。ワクチンと健康診断で年2〜3万円、フィラリア・ノミダニ予防薬で年2〜3万円、日用品(ペットシーツ・おもちゃ等)で年2〜3万円。急な通院に備えて年3〜5万円は確保しておきたいところ。

シーズーは毎月のトリミング代が大きな割合を占める犬種。被毛を短くカットするスタイルなら2ヶ月に1回程度まで頻度を減らせますが、ブラッシングの手間はカットスタイルでも変わりません。

掲載している価格はあくまで目安です。実際の価格は血統、毛色、性別、年齢、地域、ブリーダー、時期などによって大きく異なります。

よくある質問

シーズーはマンションでも飼えますか?

はい、マンションで十分に飼える犬種です。体が小さく運動量も少なめで、無駄吠えも比較的少ないため集合住宅に適しています。ただし、夏場は冷房が必須です。短頭種で暑さに非常に弱いため、室温25℃前後を目安に管理しましょう。

シーズーは初心者でも飼いやすいですか?

性格は穏やかで攻撃性が低く、初めて犬を飼う方にも飼いやすい犬種です。ただし、毎日のブラッシングと月1回のトリミングは欠かせません。被毛ケアの手間を楽しめるかどうかが、シーズーとの相性を左右するポイントになります。

シーズーの飼育費用は月にどのくらいかかりますか?

月々の費用はフード代5,000〜7,000円、トリミング代5,000〜8,000円、ペット保険3,000〜4,000円、日用品2,000〜3,000円で、合計1万5,000〜2万5,000円程度が目安です。急な医療費にも備えて、月5,000円ほどの貯蓄があると安心です。

まとめ

シーズーは穏やかで人懐こく、マンションでも飼いやすい愛玩犬の代表格。毎日のブラッシングと月1回のトリミングを習慣にし、短頭種ゆえの目と暑さのケアを意識できるなら、愛情深いパートナーとして長い時間をともに過ごせる犬種です。

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