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ビション・フリーゼの飼い方完全ガイド|白いふわふわ犬の性格・お手入れ・費用

社交的で明るい性格と毎月のトリミング費用を解説

約13分
明るい表情のビション・フリーぜ

ビション・フリーゼを飼う前に知っておきたいこと

真っ白なふわふわの巻き毛。まるで綿あめのような愛らしさが魅力のビション・フリーゼは、社交的で明るく、初心者にも飼いやすい犬種です。抜け毛はほとんどありませんが、月1回のプロのトリミングが必須。膀胱結石や膝蓋骨脱臼などの好発疾患を知ったうえで、毎月のトリミング費用も含めた家計の見通しを立てましょう。

ビション・フリーゼ 基本データ

体高 25〜29cm
体重 5〜8kg
寿命 14〜15年
価格帯 20〜35万円
原産国: フランス/ベルギー グループ: 愛玩犬
運動量 ★★☆☆☆
抜け毛 ★☆☆☆☆
しつけやすさ ★★★★☆
初心者向き ★★★★☆

ふわふわの白い毛玉が駆け寄ってくる。しっぽを振って、全身で「嬉しい!」を表現する。ビション・フリーゼの魅力は見た目だけじゃない。性格の明るさこそ、この犬種が世界中で愛される理由です。

フランスとベルギーを原産とするこの犬種は、「パーソナリティ・ドッグ(個性派犬)」とも呼ばれるほどの愛嬌の持ち主。アメリカの犬種登録団体であるAKC(アメリカンケネルクラブ)は「知らない人はいない、まだ出会っていない友達がいるだけ」と紹介するほど、誰にでもフレンドリーな犬種です。

ビション・フリーゼの基本情報

ビション・フリーゼのルーツは地中海地域。ルネサンス期にイタリアからフランスに渡り、16〜17世紀のフランス宮廷で貴族たちの愛玩犬として人気を博しました。「ビション」はフランス語で「巻き毛の小さな犬」、「フリーゼ」は「巻き毛の」という意味。まさにその名の通りの犬種です。

第一次・第二次世界大戦で一時は絶滅の危機に瀕しましたが、戦後にフランスとベルギーのブリーダーたちによって再興。1959年にFCIに公認され、1978年に現在の名称が付与されるとともにフランス・ベルギーの共同犬種として認定されました。国内の犬籍登録団体であるJKC(ジャパンケネルクラブ)のスタンダードでは、体高25〜29cm、体重約5kg。FCI(国際畜犬連盟)の分類では第9グループ(愛玩犬)に属します。

外見の最大の特徴は、純白のコークスクリュー状(らせん状)の巻き毛。シングルコートで毛が抜けにくい代わりに、伸び続けるのが特徴です。この被毛を「パウダーパフ」と呼ばれる丸いシルエットに整えるのが、ビション・フリーゼのスタイリング。トリミングなしでは毛が絡まり、毛玉だらけになってしまいます。

毛色は純白のみ。子犬の頃にクリームやアプリコットのシェーディングが見られることがありますが、成犬になると真っ白になります。ダークな丸い目と黒い鼻がコントラストとなり、白い被毛のなかで表情を際立たせています。

AKCのスタンダードでは体高約24〜29cm、体重約5〜8kgとされており、JKCの「約5kg」よりやや幅をもたせた基準です。個体によって大きさに差がありますが、小型犬のなかではしっかりした骨格をもつのがこの犬種の特徴。見た目の「ふわふわ感」は被毛によるもので、実際の体は意外と筋肉質です。

寿命は14〜15年。小型犬らしく比較的長寿で、健康管理をしっかり行えば15年以上の付き合いが期待できる犬種です。

ビション・フリーゼの性格・特徴

とにかく人が好き。犬も好き。ビション・フリーゼの社交性は群を抜いています。JKC(ジャパンケネルクラブ)のスタンダードにも「知らない人や犬に対して社交的」「順応性が非常に高い」と記載されるほど。初対面の相手にもしっぽを振って近づいていくのが、この犬種の日常です。

家の中をぴょんぴょん跳ね回る姿は見ているだけで元気をもらえます。嬉しいときに見せる「ビションブリッツ」と呼ばれる突然の全力ダッシュは、飼い主の間では有名な行動。部屋をぐるぐる走り回って、急にピタッと止まる。このギャップに虜になる飼い主が多いのも納得です。

しつけの飲み込みは早いほうです。褒められることが大好きなので、ポジティブなトレーニングとの相性が抜群。トイレトレーニングもスムーズに進むことが多く、「初めて犬を飼うなら」と勧められる理由のひとつです。

ただし、甘えん坊な性格ゆえに分離不安になりやすい面も。長時間の留守番が苦手で、ひとりぼっちの時間が長いと過度に吠えたり、物を壊したりする問題行動につながることがあります。共働き家庭では、留守番トレーニングを早い段階から行うことが大切です。

こんな人には向かない
  • 毎日長時間の留守番をさせる生活
  • トリミング費用を節約したい人
  • アウトドアに毎日連れ出したい人

「低アレルゲン犬種」として人気

ビション・フリーゼは抜け毛が非常に少なく、抜けた毛も巻き毛の中にとどまるため、犬アレルギーの方でも飼いやすい犬種のひとつとされています。ただし完全にアレルゲンフリーな犬種は存在しないため、迎える前にアレルギーの程度を確認しましょう。

ビション・フリーゼの飼い方のポイント

ビション・フリーゼの飼育で最もコストがかかるのがトリミング。伸び続ける被毛は月1回のプロのカットが必須で、1回あたり7,000〜12,000円が相場です。自宅では毎日のブラッシングで毛玉を防ぎましょう。特に耳の裏、脇の下、内股は絡まりやすいポイント。

運動量は少なめで大丈夫。1日15〜30分の散歩と室内での遊びで十分です。ただし、活発な性格なので遊びのバリエーションは豊富にしてあげたいところ。おもちゃの引っ張りっこや追いかけっこが好きな子が多い犬種です。

涙やけ(目の下の毛が茶色く変色する現象)はビション・フリーゼの飼い主の悩みの定番。白い被毛のため目立ちやすく、毎日のアイケアが欠かせません。専用のクリーナーで目の周りを清潔に保ちましょう。フードの質やアレルギーが原因になっていることもあるため、改善が見られない場合は獣医師に相談を。

歯のケアも重要です。小型犬全般にいえることですが、ビション・フリーゼも歯周病になりやすい犬種。毎日の歯磨き、または最低でも週3〜4回のデンタルケアを習慣にしましょう。

月1回のプロのトリミングを予算に組み込む
毎日のブラッシングで毛玉を予防
涙やけ対策のアイケアを日課にする
歯磨きを毎日〜週3回以上行う
留守番トレーニングを子犬期から始める

暑さにも寒さにもそこまで弱くはありませんが、真夏は地面の照り返しで体温が上がりやすいため、散歩は早朝か夕方以降に。体高が低いぶん、アスファルトの熱を受けやすい点にも注意してください。

食事は小型犬用フードを1日2回に分けて。体重5kgの成犬で1日80〜100g程度が目安ですが、フードによって異なるためパッケージの給与量表を確認しましょう。肥満になると膝への負担が増すため、おやつのあげすぎに注意してください。白い被毛のため、フードに含まれる着色料が涙やけを悪化させることがある点も覚えておきましょう。

ビション・フリーゼがなりやすい病気

ビション・フリーゼは比較的丈夫な犬種ですが、小型犬共通の疾患に加えて、この犬種に多い病気がいくつかあります。

疾患名 主な症状 好発年齢 予防・早期発見
膀胱結石(尿路結石) 血尿、頻尿、排尿時の痛み 中年期〜 十分な水分摂取、定期尿検査
膝蓋骨脱臼(ひざの皿がずれる) 後肢のスキップ歩行、足を上げて歩く 全年齢 肥満予防、段差回避
アレルギー性皮膚炎 かゆみ、赤み、耳の炎症 1〜3歳 食事管理、定期的な皮膚チェック
白内障(目の水晶体が白濁する) 目の白濁、物にぶつかる シニア期 年1回の眼科検診
歯周病(歯ぐきの炎症) 口臭、歯ぐきの赤み・出血 3歳以降 毎日の歯磨き、年1回の歯科検診

膀胱結石に要注意

ビション・フリーゼは膀胱結石ができやすい犬種として知られています。おしっこの回数が増えた、血が混じっている、排尿時に辛そうにしている――こんな症状が見られたら早めに動物病院へ。予防の基本は十分な水分摂取。いつでも新鮮な水を飲めるようにし、ウェットフードの併用も効果的です。

膝蓋骨脱臼(膝の皿が正常な位置からずれる疾患)は小型犬で多い整形外科疾患のひとつ。散歩中に後ろ足をケンケンする、急に足を上げてスキップするといった症状が特徴的です。肥満の予防と、段差やジャンプを避ける環境づくりが最大の対策。

アレルギー性皮膚炎もビション・フリーゼに多い疾患です。食物アレルギーや環境アレルギー(花粉、ダニなど)が原因で、耳や皮膚のかゆみ・赤みとして現れます。白い被毛のため皮膚の赤みが見えにくく、頻繁に体を掻く、耳を振るといった行動で気づくことが多いでしょう。

白内障(目の水晶体が白く濁り、視力が低下する疾患)はシニア期に発症しやすく、定期的な眼科検診で早期発見することが大切です。AKCが推奨する健康検査には、膝蓋骨の評価、股関節の評価、眼科検診が含まれています。ブリーダーから迎える際には、親犬がこれらの検査を受けているか確認しましょう。

歯周病もビション・フリーゼに多い疾患です。小さな口に歯が密集するため歯石がたまりやすく、3歳以上の犬の約80%が何らかの歯周病にかかるとされています。毎日のデンタルケアに加え、年1回は動物病院で歯石除去を受けるのが理想です。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や治療方針は個体差が大きいため、必ず獣医師にご相談ください。

ビション・フリーゼの価格相場と入手方法

20〜35万円 ペットタイプの相場
約5〜8万円 初期費用の目安
約20〜30万円/年 年間維持費の目安

ビション・フリーゼの価格は血統・性別によって幅があり、ペットタイプで20〜35万円が一般的な相場。メスはオスより数万円高い傾向があります。ショータイプや特に被毛の質がよい個体はさらに高額になることも。

ブリーダーからの直接購入が安心です。親犬の膝蓋骨検査と眼科検査の結果を確認し、健康管理がしっかりしているブリーダーを選びましょう。被毛の質や骨格のバランスも、見学時にチェックしたいポイントです。

年間維持費で特徴的なのがトリミング代。月1回のプロのカット(1回7,000〜12,000円)で年間8〜14万円。これだけで年間費用の3〜4割を占めます。そのほか、フード代3〜5万円、ペット保険2〜4万円、定期健診・ワクチン2〜3万円、日用品・デンタルケア用品2〜3万円、急な通院への備え3〜5万円が目安です。トリミングを節約するために自宅カットに挑戦する飼い主もいますが、ビション・フリーゼのスタイリングは難易度が高く、最低でも2〜3ヶ月に1回はプロに整えてもらうのがおすすめです。

掲載している価格はあくまで目安です。実際の価格は血統、毛色、性別、年齢、地域、ブリーダー、時期などによって大きく異なります。

よくある質問

ビション・フリーゼはマンションでも飼えますか?

マンション向きの犬種です。体が小さく運動量も少なめ、吠えも比較的少ないため、集合住宅での飼育に適しています。抜け毛がほぼないので、部屋が毛だらけになる心配もありません。ただし被毛の手入れを怠ると毛玉だらけになるため、毎日のブラッシングは欠かせません。

ビション・フリーゼは初心者でも飼いやすいですか?

性格面では初心者に最適な犬種のひとつです。社交的で穏やか、しつけの飲み込みも早いほう。ただし唯一のハードルがトリミング費用。月1回のプロのカットが必須で、年間8〜14万円は見込む必要があります。この費用を含めて家計に余裕があるなら、ビション・フリーゼは初めての犬に自信をもっておすすめできる犬種です。

ビション・フリーゼの飼育費用は月にいくらかかりますか?

月額の目安は1.5〜2.5万円程度。フード代2,000〜4,000円、ペット保険2,000〜3,000円、消耗品1,000〜2,000円が毎月の基本です。これにトリミング代6,000〜10,000円が毎月加わるのがビション・フリーゼの特徴。他の小型犬と比べてトリミング代のぶんだけ維持費が高くなる点を理解しておきましょう。

まとめ

ビション・フリーゼは真っ白なふわふわの被毛と、社交的で陽気な性格が魅力の「パーソナリティ・ドッグ」。抜け毛は少ないものの月1回のプロのトリミングが必須で、年間8〜14万円のトリミング費用が飼育の鍵。この費用を含めて準備できる飼い主にとって、初めての犬にも自信をもっておすすめできる犬種です。

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